お仏壇の金箔補修
多くの方が経験されていることですが、お仏壇のよごれを取ろうとしてお掃除したものの、きれいになるどころか金箔をはがしてしまってお掃除前より見苦しくなったり、黒く漆が見えていたりしませんか?
金箔は非常に薄く、通常お仏壇に使用されるものは1万分の1~2mm程度です。
そのため、金箔を拭いたり、爪が触れたりするとこんなところ(下図参照)がはがれてしまうんですね。
障子を開閉するときや引出しを出し入れするときに、手が触れてこんなところの金箔が…。 (赤で囲まれた箇所) 扉を開閉するときに手が触れたり、布などで拭いてしまうとこんなところの金箔が…。 (青で囲まれた箇所) |
障子を開閉するときや引出しを出し入れするときに、手が触れてこんなところの金箔が…。 (赤で囲まれた箇所) 仏器や花立などを出し入れするときに、手が触れてこんなところの金箔が…。 (青で囲まれた箇所) |
金箔を押して(貼って)間もない時ははがれやすいので、とくに注意してください。
原則として金箔には触れないほうがよろしいでしょう。
どうしても気になる汚れやゴミなどがある場合は専門家にご相談ください。
金箔がはがれてお仏壇が見苦しくなった場合、お仏壇を洗浄したのち、部分的に金箔を補修しておくとよいかもしれませんね。
次の写真は上図のように障子(内側の扉)や引出しの金箔がはがれてしまったものを補修した一例です。
<金箔補修前> |
<金箔補修後> |
あなたのお仏壇をご覧になってみてください。同じような状態になってはいませんか?もし、
「あら!うちのお仏壇も同じところの金箔がはがれてるわね…」
という場合はお近くの仏壇店にご相談ください。
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仏檀修理アドバイザー
富山県内仏壇店での仏壇製造・修理現場勤務をきっかけに独立。気がつけば20年以上お仏壇の修理・お手入れに携わってきました。
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