漆の良さは手入れがあってこそ

お仏壇に使用されている塗料と言えば、

"漆" をまず思い浮かべられる方が多いのではないかと思います。

しかし、最近(といっても何十年も前からですが…)では漆に代わるものとして、カシューや合成漆、ウレタンなどが使用されており、市場で販売されているお仏壇の多くはこれらの塗料で仕上げられているものと思われます。

漆と他の塗料とでは性質が異なりますが、漆以外の塗料を使用しても、きちんとした仕事がしてあり定期的に保守・点検されているお仏壇と、漆を使用してあってもほとんどお手入れがなされていないお仏壇とを比べると ...

定期的な保守・点検があってこそ"漆の良さ"が生きてきます。

こうは言ってもやはり、年月を経た漆のあの透き通った深みのある艶は他の塗料では到底得ることは出来ないでしょう。また、漆を使用するということは、造り手側からするとただ違う塗料だということだけではなく、仕事の手間のかかり方、気の張り方がずいぶんと違うものです。

当然、他の塗料と比べると漆を使用したお仏壇は高価なものになります。

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仏檀修理アドバイザー



富山県内仏壇店での仏壇製造・修理現場勤務をきっかけに独立。気がつけば20年以上お仏壇の修理・お手入れに携わってきました。

当サイトがお仏壇の修理や取り扱いに関することなどでお悩みのあなたのお力になることができれば幸いです。

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