無垢材か? 合板か?
お仏壇の素材には木材が使われていますが、最近のお仏壇の平板には従来の無垢材の他に合板が使われていることが多いですね。
たとえば、お仏壇本体の両側にある板やお仏壇に向かって1番奥に見える板、引出しの底板などに使われることは珍しいことではないです。
年数の経ったお仏壇で木材が割れているのはやはりこれらの部分です。長い年月の経過や最近の居住環境により必要以上に木材が乾燥すると木目に沿って「割れ」が生じます。割れるまでには至らなくても反りがかなり目立ってきているお仏壇もけっこう見かけます。
一方、合板の場合はこのような割れは起こりにくいですが、薄い板を貼り合わせてあるためにその剥がれや使用されている接着剤の人体に与える影響などの欠点も指摘されています。
これらのことはお仏壇よりも住宅、建材関係の分野でかなり議論されている問題ですので気になる方はいろいろと調べてみてください。
「じゃ、どちらがいいの?」
ということですが、それぞれ長所・短所がありますので新品のお仏壇をご購入または今あるお仏壇をお洗濯される際に仏壇屋さんに相談してみてください。
少しでも安く購入したい。割れてくるのが心配だ。という方は合板でもよいのではないかと思います。
また、どうしても「合板」と名のつくものは使いたくないということであれば、そのように仏壇屋さんにお伝えいただければよろしいかと思います。
ここでは全く結論がでないままになりましたが、どちらの素材を使われるにしても問題が起きてから「あっちのにしておけばよかった」と後悔しないようにそれぞれの良い点、悪い点をご理解のうえ材料を指定されることをおすすめします。
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仏檀修理アドバイザー
富山県内仏壇店での仏壇製造・修理現場勤務をきっかけに独立。気がつけば20年以上お仏壇の修理・お手入れに携わってきました。
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