お仏壇にセロハンテープは貼らないでっ
お仏壇内の電気配線や彫物などの外れた部品を固定するために、塗装面や金箔箇所にセロハンテープが貼ってあるのを見かけることがときどきあります。ところがこのセロハンテープをはがすと・・・・・
塗装面に貼った場合
何か月、何年とそのままにしておくと塗装面とセロハンテープがくっついてしまいます。そしてセロハンテープをはがそうとすると、塗装面がペリっとはがれてしまう場合もあります。時間が経てば経つほど、塗装面がはがれる可能性が高くなりますのでお心当たりのある場合はすぐに、お近くの仏壇屋さんに相談してみてください。
金箔に貼った場合
セロハンテープをはがす時に、その箇所に貼ったセロハンテープそのままの形で金箔がはがれてしまいます。先述の塗装面に貼ってしまった場合は、うまくいけば問題なくテープをはがせますが、金箔に貼った場合はその瞬間、オシマイです。早めに金箔の補修をしましょう。
次の写真をご覧ください。
これは金箔が貼りついたセロハンテープです。お仏壇の金箔部分に貼ってあったセロハンテープをはがすと、このように金箔も一緒にはがれてしまいます。
<セロハンテープに金箔が…> |
そして下の写真のように、この金箔の形そのままに金箔の下の塗装面が黒く見えてしまっています。
<セロハンテープの跡がクッキリと> |
彫物に貼った場合
「木地のままの彫物」に長期間セロハンテープが貼ってあった場合、それをはがすと木の表面にセロハンテープの粘着が残り周囲と色が違って見えることがあります。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
これらのように、ものを手軽に固定するのに便利なセロハンテープですが、貼りつける素材によっては不具合が起こりますので、これをお読みのあなたは決してお仏壇にセロハンテープをペタペタと貼らないでくださいね。
また、電気の配線が邪魔であったりどうしても目障りなようなら、お近くの仏壇屋さんまたは電気工事業者にご相談ください。
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仏檀修理アドバイザー
富山県内仏壇店での仏壇製造・修理現場勤務をきっかけに独立。気がつけば20年以上お仏壇の修理・お手入れに携わってきました。
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