蝶番の心棒・・・。ちゃんとついてますか?
いきなりですが、
蝶番の心棒・・・
ちゃんとついてますか?
お仏壇にもよりますが、上図の赤色で囲まれた箇所には、それぞれ3個から7個ほどの蝶番が取り付けてあります。総数にすると20数個から50個程度になるでしょうか。
ところで、これらの蝶番には「心棒」が入っているのですが…。
下の写真のように、心棒が上側や下側に飛び出している状態のものをよく見かけます。
また、完全に抜けてしまっているものもあります。
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心棒が上に飛び出している蝶番 |
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心棒が下に飛び出している蝶番 |
この程度であれば、お仏壇の開閉時等で特に不都合を感じられることはないと思うのですが、このままにしておくとますます心棒がでてきてしまい、いずれ完全に抜けてしまいます。
そうなると、他の蝶番に負担がかかり破損の原因にもつながりますので、蝶番がこのような状態の場合、できるだけ早く、お近くの仏壇屋さんに調整をお願いされることをおすすめします。
また、扉や障子(内側の扉)の1番上や1番下の蝶番が上の写真のように心棒がでてきていると、それがお仏壇本体にすれてキズをつけてしまいますので、1度それぞれの蝶番を点検してみてください。
心棒がなくなってしまった場合も、仏壇屋さんに相談してみてください。よほど特殊なものでなければ、おそらくどの仏壇屋さんでも補充してもらえるはずです。
お客様ご自身で調整される際には次の点にご注意ください
心棒を直接かなづちで打ち込まれると、お仏壇をたたき部品にキズがついてしまう恐れがありますので、ポンチ等をご使用いただいた方が安全に作業できるでしょう。
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仏檀修理アドバイザー
富山県内仏壇店での仏壇製造・修理現場勤務をきっかけに独立。気がつけば20年以上お仏壇の修理・お手入れに携わってきました。
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