お位牌の金具・仏間の扉の金具などへの金メッキ

お仏壇の金具や金属製仏具など、真鍮そのままのものは空気に触れることにより酸化し、時間とともに黒く変色していきます。

このようになった仏具は磨き、金具の場合は金メッキを施させていただく機会も多いのですが、反対に意外と放置されているままの金具もあります。

それは、「お位牌の金具」や「仏間の扉の金具」などです。

お位牌の種類によっては、高さ2cm前後の小さな金具が十数枚取り付けられているのですが、この金具に金メッキをすることにより、古いお位牌でもかなりきれいに見えるものです。

また、仏間の扉の場合、中央にある「かんぬき」にのみ金メッキしてあるものや、蝶番なども含めすべての金具に金メッキしてあるものもあります。

基本的には、金メッキが施されていると錆や変色が少ないものなのですが、お客様が金具を磨かれたために金メッキをはがしてしまわれるケースや、金具を取り付けるための釘が、仏間扉の木地に含んでいる塩分の影響で錆び、さらにその釘を通して金メッキの下から錆が出ているケースもあります。

いずれにしても、これらの金具が黒くなっていたり錆が出ているようであれば、当社に限らず、お近くの仏壇店・仏具店などにご相談してみられてはいかがでしょうか。

補修前の仏間の扉の金具
<仏間の扉の金具補修前>
補修後の仏間の扉の金具
<仏間の扉の金具補修後>

少しわかりにくいかもしれませんので、各写真の右上部分を拡大してみます。

補修前の仏間の扉の金具(拡大)
<仏間の扉の金具補修前(拡大)>
補修後の仏間の扉の金具(拡大)
<仏間の扉の金具補修後(拡大)>

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仏檀修理アドバイザー



富山県内仏壇店での仏壇製造・修理現場勤務をきっかけに独立。気がつけば20年以上お仏壇の修理・お手入れに携わってきました。

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